分子構造

図1.  トコトリエノール分子

図2.  トコフェロール分子

出典:Natural forms of vitamin E(Free Radical Biology & Medicine)

 

表1.  トコトリエノールとトコフェロールの異なるアイソフォームにおけるRおよびR’の構成要素

アイソフォーム R R’
α-T3/T1  CH3  CH3
β-T3/T1  H  CH3
δ-T3/T1  H  H
γ-T3/T1  CH3  H

トコトリエノールとトコフェロールの分子構造は、いずれもクロマン環と炭素数16のフィチル側鎖から成り、トコトリエノールの側鎖にはトコフェロールには認められない3つの二重結合があります。そのため、トコトリエノールは「不飽和型ビタミンE」として知られています。表1の通り、トコトリエノール(T3)とトコフェロール(T1)のアイソフォームは、それぞれクロマン環の5位または7位にH基またはCH3基のいずれかを有しています。さらに、上図1と図2の通り、トコトリエノールは2位にR立体配置、トコフェロールは2位、4’位、および8’位にR立体配置を有しています。