生物活性

トコトリエノールに固有の生物活性

トコトリエノールの不飽和側鎖は、以下の表に示すようなトコトリエノール固有の生物活性を決定づける重要な要素であると考えられています。その理由は、トコトリエノールにはトコフェロールに比べて以下の特性があるためです:

  • 細胞膜をより効率的に透過する
  • より均一に分布する
  • フリーラジカルと効率的に衝突し、慢性疾患の主要な促進因子であるフリーラジカルを媒介とする脂質過酸化を低減する
  • 細胞内への取り込みが70倍高い
領域 特性/健康上の利点
脳の健康/神経保護
  • ナノモル濃度でグルタミン酸誘発性神経毒性を阻止する
  • 白質病変の進行を遅らせる
 肝臓の健康
  • 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を軽減する
  • 肝硬度を軽減する
  • 健康な肝機能を維持する
 心臓の健康
  • 健康な脂質プロファイルとコレステロール値を維持する
  • 頸動脈狭窄患者のアテローム性動脈硬化症を緩和する
  • 動脈伸展性をサポートする
  • LDLの酸化を防ぐ強力な抗酸化物質である
 皮膚の栄養/毛髪の健康
  • 創傷治癒を改善する
  • 手術痕を治療する
  • 強力な抗酸化物質である(スーパービタミンE)
  • 皮膚の特性を改善する
  • 育毛を促進する
 抗酸化特性
  • α-トコフェロールの40~60倍の強力な抗酸化物質である
 免疫サポート
  • 細胞性免疫反応を改善する