トコトリエノールは、口から摂取した場合の血中濃度をはるかに下回る極めて低い濃度で、脳細胞に対する保護作用を示します。こうした低濃度は口からの摂取で達成でき、注射の必要はありません。トコトリエノールには、同じビタミンEでもトコフェロールより強い脳細胞保護作用があります。トコトリエノールが保護作用を発揮する経路を明らかにするための研究が開始されています。トコトリエノールは3~4つの新たな神経変性経路に関与していて、その解明に役立っており、これらの分子チェックポイントについては論文が発表されています。
【関連文献】
神経変性の新しい経路: